「飽きたの?」
「ええ…」
そんな書き出しで始まるひこにゃんツアーの日記第3回。
彦根に着いたのはPM4時。小雨がちらつき土曜だというのに人影はあまりありませんでした。ひこにゃんのオブジェにばかり目が行ってしまい、町の景観は写真に収めていませんでした。
まだ夜まで時間があったので、地元の本屋に入りガイドブック的な本を購入。これでホテルや観光スポットの場所はバッチリです。先ほども書きましたが人通りもまばらなので、ホテルも駅前のビジネスホテルに夜、飛び込めば余裕な流れです。少しの間、ガイドブック片手に町を散策してひこにゃんグッズを物色することに。
空もちょっと暗くなってきたので、自分へのご褒美タイム(ひこにゃんグッズ買い漁り)を終了し、そろそろホテルへの突撃タイムになりました。目星をつけておいた、駅前で一番大きなホテルに向かいます。
フロントに声かけます。
「満室です。」
「えっ?」
今までの人生の中で、3回ほど突撃!生旅行!!的な行いをしてきたのですがこのようなケースは初めてでした。
それでも向かいにホテルがあるのでそっちなら余裕だろうと考え、突撃。からの、満室。
いやまてよ、ちょっと離れたところにもう一軒…からの満室。ここでフロントから彦根宿泊施設組合のマップをゲット。
正直ちょっとあせってきました。
こいつ、歓迎とか言いつつ俺を試してんのか?というひこにゃんの陰謀説が脳内で渦巻いていました。「泊まれるもんなら泊まってみろよ!」とひこにゃんの高笑いが聞こえます。しかし、今手元には宿泊施設の一覧があります。電話をかけていけばイチコロです。
「満室です。」
「満室です。」
「満室なう。」
「満室です。」
…ひょっとしてやばいの、俺?
ちょっと落ち着いて考えを張り巡らせました。
「いやちがうわー、わかったわー、黒幕はひこにゃんじゃないわー、宿泊施設組合だわー、あいつらシングルの客に、ツインは空いてるのって言わせてツインの料金払わせる気だわー。わざとシングルは無いって言ってんだわー。」
無駄に金を払うのは癪ですが、泣き寝入りするしかありません。
「シングル、もしくはツイン空いてますか?」
「空いてません。」
「シングルとかツインとか。」
「空いてません。」
「何でも良いから部屋空いてますか?」
「空いてません。」
彦根宿泊施設組合の団結力は凄まじく、よそ者はとてもじゃないですが近寄らせてもらえませんでした。
そんな傷心の弊員は、ふと、逆転の秘策を思いつきます。
「泊めてもらえないなら、出ちまえばいいんだよ。」
そう、彦根市がダメなら隣町のホテルに行けばよかったんです。ひこにゃんから離れれば観光スポットもないし、ホテルもスッカスカでしょ。
一目散で電車に乗り、米原駅を目指しました。
しかしかの地で真の黒幕の存在を知ることとなったのです。
~つづく~
最近のコメント